こんばんは、部員Aです。
昨日失敗に終わった「睡眠薬回避ココア」のリベンジをば、というわけで、あれからいろいろ調べました。
温めた牛乳に膜ができること自体は「ラムスデン現象」といって、
だいたい40℃以上に熱せられた状態で空気に触れることによって
表面の水分だけ蒸発して飛んで、含まれていたタンパク質や脂肪分が固まって膜状になるんだとか。
ほう。
文中では同じ現象を利用している湯葉を例にとって
膜ができる量は、90℃位までは熱する温度と時間にある程度比例するので、ゆばが効率よくできる温度をどれだけキープし続けられるかが難しいそうです。
という説明がされています。
つまり、
- 牛乳多め
- ココアを事前にしっかり混ぜる
と言う昨日の教訓のほかに
- 牛乳はなるべく熱い温度で
- 膜ができるまで辛抱強く待つ
ということが睡眠薬を回避する上で大事なようです。
というわけで、昨日のカップ(左)より小さめのカップを用意しました(右)。
小さめの方が温まりやすそうという理由。
プラス、あらかじめお湯でカップ自体を温めておきます。
ココアも昨日のように雑にではなく、
こんなに綺麗に混ぜました。
そして、熱々のミルクをたっぷり注ぐと…
睡眠薬回避ココア(改)を観察してみました。画像の乱れは猫が邪魔しにきたためです。 pic.twitter.com/8NMeWYMDwc
— 不動高校企画創作研究会 (@enjoy_knd1) November 16, 2016
じわじわ膜ができ始めました。そして
膜が蠢いている。 pic.twitter.com/yNBQBzaS9w
— 不動高校企画創作研究会 (@enjoy_knd1) November 16, 2016
なんかめちゃめちゃ動いてる。
いかなる作用によるものかわかりませんが、おそらくこれも強靭な膜が生成される過程の1つなのでしょう。じっと待ちます。
そして、カップを触っても熱くなくなったかな〜〜という頃合い。
さすがに唐辛子の粉を入れる度胸はない(それに我が家に唐辛子の粉は無い。ていうかそもそも唐辛子粉って普通に家庭にあるものなんでしょうか?)ので、うっすら色がついた三温糖を使用してみました。実際睡眠薬は砂糖に混ぜられてたわけだしね!
そーっと膜の上に乗せ…
!?
……溶けました。
溶けました。
膜の水分によるものか、はたまた温度のせいか。
予想外の事態に焦りながらもなんとか包もうとしt
あっ
───こうして、俺たちの一時間に渡るココアとの死闘は、包む以前に砂糖(&睡眠薬)が溶けるという、最悪の結果で決着がついた───(金田一少年恒例のモノローグ風)
【まとめ】
- 膜の強度以前に、砂糖に睡眠薬を混ぜた時点で負けは決定していたのではないか。
- はじめちゃんの実験では、唐辛子の粉であったからこそ成功したのかもしれない。
- てゆうか結構頑張ったけどそんなに膜は強くならない(純粋なミルクなら多少は強度が上がるが、ココアでは無理)
…ここで、諸事情により睡眠薬を服用している部員がある1つの可能性を提案します。
というのは、睡眠薬には耐性と言うものがあるのです。
簡単に言うと、睡眠薬を飲み続けていると次第にそれが効かなくなってくるという症状のこと。
話し始めると睡眠薬講座になってしまいそうなので省きますが、
つまり犯行前に睡眠薬を常用しておくことである程度の耐性をつけておく事は不可能では無いのではないか、と言う可能性が浮上してきたわけです。
犯罪を犯すと言うのは、普通大変な精神的負担を伴うものです。しかもあんな大掛かりなものなら尚更。
犯行当日まで、もしかしたら犯人も眠れぬ日々を過ごしていたのではないでしょうか。最初は犯行のために手に入れた睡眠薬を、次第に本当に眠るために使うようになり、しかし度重なるストレスからあまりに頻繁に使うためそれに耐性ができてしまい…
もしかしたらそんな悲しいストーリーがあって、奇しくも体に染みついた耐性のためにコンダクターは反抗を遂行することができたのかもしれません。
獄中で自分の犯した罪を見つめ直す今、コンダクターに安らかな眠りは訪れているのでしょうか…
───って、いい感じにまとめましたが、
ココアの膜関係ないじゃん!!!!!
(完)
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